4.ZKRの分譲地管理事業の譲り受け会社KRGから不当な管理費請求が始まる

4-1 美辞麗句を並べての営業活動

民事再生の結果、ZKRの再生は成らず清算会社となり、全国78ヶ所の分譲地管理事業は、平成26年1月29日(株)ケイ・アール・ジー(以下KRG)、リアリティーマネージメント(株)、(株)リアリティーの3社に、3億2千万円で譲渡されました。 しかし、その後3社間で温泉水道料金や、管理費をめぐる争奪戦があり、4月30日に3社間での同意が成立し、KRG1社が分譲地管理事業を行うことになりました。 5月4日、KRG代表取締役小川精一社長が、環境管理大塚代表取締役を伴って来訪し、和知野自治会役員との話し合いを行いました。LPガス事業や保険事業については、「決して損はさせません。お得な料金プランを用意します。」と、熱を入れて語りました。 小川社長からの「管理面でお困りなことはありませんか」との問いに対し、自治会が団地内の道路の危険箇所、破損箇所が何箇所もあること、何年も水質検査が行われていないことを挙げると、小川社長は自ら団地内を見て回り「至急改修させます」。また、水質検査の実施も確約したため、自治会は大きな期待を抱きました。 しかしその後、LPガス事業や保険事業についての、料金プランが提示されることはなく、道路の危険箇所、破損箇所の改修も実施されず、水質検査報告書の提示もありませんでした。 6月2日、KRGより(株)KRG代表取締役小川精一社長、環境管理(株) 大塚代表取締役、温泉源開発(株)代西田忠一表取締役、以上3名連名による文書「管理業務についてのご案内」が届きました。 この文書は、土地、建物所有者宛にKRG1社が、分譲地管理を行うことを伝えると共に、温泉料金の支払いは温泉源開発(株)に、水道料金と管理費は環境管理(株)に、支払うよう要請する内容でした。 更に、今後の分譲地管理に関しては、次のように記していました。 「基本的には、今まで不十分であった管理業務(安全な水道水の確保、草刈り、分譲地清掃、外灯の新設・交換、透明性のある収支報告等の『当然の業務』)を一つ一つ積み上げた上で、所有者様と対話し、ご意見・ご要望を取り入れていける仕組みを、作り上げていきたいと考えております。加えて、弊社の本業でもありますガス事業、保険事業を使って分譲地管理の、仕組みも検討しております。」



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